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オススメ本

映像系学生向けオススメの本リスト

個人的にオススメしたい本です。
主に、CG・アニメーション・映像系学生向け。ちょっとサブカル系に寄ってるような気もします。

 映像技術編

  • 映像の原則―ビギナーからプロまでのコンテ主義
    • 富野 由悠季 (著) キネマ旬報社 ¥ 2,000 (税込)
    • ガンダムの監督で有名な富野氏の本です。絵コンテを書く上で知っておかなければならない映像演出上の基本知識が書かれています。技術とは関係ないお説教のような文章が多いのがちょっと「?」な感じですが。大変充実した内容です。一度は読みましょう。
  • 傑作から学ぶ映画技法完全レファレンス
    • ジェレミー ヴィンヤード (著) フィルムアート社 ¥1,890 (税込)
    • 映画に使われている様々なテクニックを大量に紹介している本です。かなりマニアックな技法も多いので、どちらかというとパラパラめくって演出のネタ本にするのがいいかもしれません。
  • 映画技法のリテラシー〈1〉映像の法則
    • ルイス ジアネッティ (著) フィルムアート社 ¥ 3,360 (税込)
    • 米国の映像系の学校などで教科書にもよく使われているらしいです。映画を多面的に分析し、映画制作・鑑賞における土台を築いてくれる良書です。様々な劇場作品から引用して解説しています。
  • 図解だからわかりやすい映像編集の教科書
    • 井上 秀明 (著) 玄光社 ¥2,100 (税込)
    • 映画や番組制作で使われている編集例を図を使ってわかりやすく書かれてます。
  • 図解映像編集の秘訣―映画とテレビ番組、コマーシャルから学ぶ映像テクニックのすべて
    • 日本映画・テレビ編集協会 (著) 玄光社 ¥2,100 (税込)
    • 同様に、映画や番組制作で使われている編集例を図を使ってわかりやすく書かれてます。

絵コンテ集もオススメです。アニメのものは劇場作品を中心にかなり出版されていますが、最近は邦画作品であれば実写系の映画作品も出版されるようになっています。好きな作品のものは是非購入してどのような演出がなされているのか勉強するといいですよ。あと、CG作成の場合は作品内に出てくる風景や調度品、ファッションなどの参考にするための写真集や雑誌などが必要になったりします。参考資料はたくさん集めましょう。

 CG技術編

  • ゲームCG教科書 ―キャラクター・背景編―
    • 杉原 由美子 (著), 城間 英樹 (著), 高橋 ゴウ (著) ボーンデジタル ¥ 5,775 (税込)
    • ゲーム用の3DCG作成に特化した内容になっています。かなり濃い内容でゲーム業界に就職を考えている方には大変オススメできるものです。主に、少ないポリゴンで人体・背景シーンの作成をする技法やゲーム向けテクスチャ作成の方法が書かれています。
  • テクスチャ教科書―Texture Imaging
    • 武田 哲也 (著) ボーンデジタル ¥ 4,200 (税込)
    • 3DCGに使うテクスチャ作成の手引書です。テクスチャをどのように使うのか、どうやって作るのかなど作成手順の解説があります。
  • ヒューマンCGキャラクター
    • ワークスコーポレーション別冊・書籍編集部 ワークスコーポレーション ¥ 2,940 (税込)
    • 3DCGでの人物制作に特化した本です。モデリング、テクスチャ作成、髪の毛や衣服のシミュレーションに至るまで、かなり充実した内容です。CG制作において、人物制作は必ず通る道だと思うので、必携の一冊かもしれません。
  • Virtual Heroines バーチャル ヒロインズ - 3Dキャラクタ制作テクニック
    • ボーンデジタル ¥ 6,300 (税込)
    • こちらも人物CGの本なのですが、女性に特化した内容になっています。海外の作家のものですが、非常にリアルでクオリティの高いモデルが作例に使われています。かなり参考になります。

 画力養成編

  • パース塾 2 実践編―画力がメキメキUPする!いちばん簡単な遠近法講座
    • 椎名 見早子 (著) 廣済堂出版 ¥ 1,365 (税込)
    • 遠近法、パースを使った描き方をマンガを用いながら、非常にわかりやすく解説してあります。まず、この本からパースについて学んでみてはいかがでしょうか。イラストやアニメーションなどをやりたい人は、パースを学び実践すれば確実に画力が上がります。ちなみに職業としてアニメやイラストをやりたい人はパースは必修です。確実にマスターしてください。
  • やさしい人物画
    • A・ルーミス (著), 北村 孝一 マール社 ¥ 1,890 (税込)
    • 人物画の技法書として、非常に有名な本です。この本の使い方のお薦めは、まず全体をさらっと絵を見ながら読み、そして作例の絵を模写しまくりましょう。線をどのように描いているのか、影などをどのように捉えているのかなど、自分の手にルーミス氏の絵を沁み込ませるように味わいつくしてください。ただ、絵のスタイルはすでに古い感じがあるのでその辺を踏まえて使用してもらえればと思います。
    • 同じ著者の「やさしい顔と手の描き方」もお勧めです。
  • 人体のしくみ―CGデザイナーのためのグラフィックバイブル
    • 飯島 貴志 (著), CG WORLD編集部 (編集) ワークスコーポレーション ¥ 3,465 (税込)
    • 人体を描いたり、モデリングするための資料です。特に3DCGモデリングの参考にしやすいように工夫されています。この本だけでも作れないことはないですが、資料画像が3DCGで作られているので、この本と解剖学の本があるのが理想的かなと思います。3D用に書かれているので、もちろん2Dイラスト用にも十分活用できます。

絵がうまくなるにはどうすればいいのか?
それはやはりたくさん描くことに尽きます。人物をうまく描けるようになりたいなら、人物をたくさん描くこと。空想で好きに描くのもいいですが、よく「見て」描くのが大切です。そういう点で裸婦ポーズ集などをひたすら模写しまくるというトレーニングは非常に有効です。様々なポーズ、様々な角度から撮影した写真を掲載しているので、人体の構造をマスターしやすいです。また、たくさん写真が掲載されているという点もトレーニングとしては有効でしょう。

しかし、「すばらしい絵」というものは、テクニックがあれば描けるのではありません。技術が無くても人を感動させることはできます。場合によっては、テクニックが邪魔になることすらあるでしょう。いくら技術があっても作り手の想い(思想)が伴わないものは、薄っぺらいものです。その点は忘れないでください。

 ストーリー編

  • 冲方式ストーリー創作塾
    • 冲方 丁 (著) 宝島社 ¥ 1,365 (税込)
    • 小説の書き方を書いた本です。ですが、「書き方」としてはあまり充実したものではなく、どちらかというと、ストーリーを作り出すキッカケを与えてくれる本です。これから始める人向けです。著者の作品「蒼穹のファフナー」「マルドゥック・スクランブル」のアイディアスケッチやプロットなどを例に出しながら、どうやって物語をひねり出していったか解説しています。
  • シナリオの基礎技術
    • 新井 一 (著) ダヴィッド社 ¥ 1,575 (税込)
    • シナリオ作成手引書のベストセラーです。多くの学校などで教科書として使われています。シナリオライター必携の本です。物語の作り方ではなく、シナリオの書き方の本です。
  • 目からウロコのシナリオ虎の巻
    • 新井 一 (著) 彩流社 ¥ 1,680 (税込)
    • シナリオ創作上の様々なポイントを書いた本です。あまり系統立てて書かれてる本ではなく、語録っぽいもので、本のいたるところに参考にするべき言葉が散りばめられています。エッセイ的な読み方もできるので読みやすい本なのですが、ちゃんと勉強したいという向きにはあわないのかもしれません。
  • 「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方
    • 浅田 直亮 (著), 仲村 みなみ (著) 彩流社 ¥ 1,575 (税込)
    • テレビドラマを具体例として使いながらシナリオの書き方を教えてくれる本。わかりやすさ、読みやすさを重視して書かれていて、やる気にさせてくれる。
  • 物語の体操
    • 大塚 英志 (著) 朝日新聞社 ¥ 588 (税込)
    • ストーリーを構築するときの見方の一例を教えてくれる本。物語を分解していくと多くの作品が同じような構成要素でできているということ気づかせてくれます。ですが、本当に実戦的に使えるかいうとちょっと疑問です。同著者の「キャラクター小説の作り方」はこの本の延長線上にあるような内容でキャラクターの創作、キャラクター主導の小説(ライトノベル)について述べているものです。
    • Wikipedia:大塚英志
  • 別役実のコント教室―不条理な笑いへのレッスン
    • 別役 実 (著) 白水社 ¥ 1,785 (税込)
    • コントの書き方の本です。自主制作アニメーションや学生作品は、そのほとんどが短編作品ですので、コントの制作手法は大変参考になると思いますよ。不条理コントの作り方を通して、別役実さんの制作思想を盗みましょう。
    • Wikipedia:別役実
    • Wikipedia:不条理演劇
  • ゲームシナリオの書き方 基礎から学ぶキャラクター・構成・テキストの秘訣
    • 佐々木 智広 (著) ソフトバンククリエイティブ ¥ 2,079 (税込)
    • ゲームシナリオの書き方を解説した本です。面白おかしく読める工夫が随所に入れられていて本を読むのが苦手な人でも読めそうな構成になっています。内容もかなり素晴らしいもので、テーマの設定、構成、キャラクターの作り方などゲームシナリオの重要なポイントをわかりやすく解説してくれています。マンガやアニメーションなどのゲーム以外のものでも、十分転用可能な内容です。ゲーム制作に興味がない人でも参考になる本でしょう。特にキャラクター論が充実しています。
  • 映画ライターズ・ロードマップ―“プロット構築”最前線の歩き方
    • ウェンデル ウェルマン (著) フィルムアート社 ¥ 2,310 (税込)
    • 映画脚本のプロットについて書かれた本です。設定は比較的作りやすいのですが、実はプロット(構成)がとても難しく、そこで頓挫してしまうことが多いと思います。この本は実戦に即した内容で、どうすれば誰が見ても面白く見れるシナリオが作れるのかについて書かれています。
  • ハリウッド・リライティング・バイブル
    • リンダ シガー (著) フィルムアンドメディア研究所 ¥ 2,625 (税込)
    • 売れるシナリオを作るために必要な要素について書かれている本です。技術や知識として知っておくべきことについて論理的に考察しています。あらゆるストーリー作成についてためになる知識を与えてくれると思います。

 発想法編

  • ウケる技術
    • 水野 敬也 (著), 小林 昌平 (著), 山本 周嗣 (著) 新潮社 ¥ 540 (税込)
    • 会話するときにウケるためのテクニック集です。この本に書いてある通りに実行して本当にウケるのかは疑問ですが、会話のやりとりにおける心理については参考にできると思います。ギャグ系のストーリーを考えるときの参考にしてみてもいいかもしれません。類似本はいくつかありますので、いろいろ探してみてください。
  • 影響力の武器
    • ロバート・B・チャルディーニ (著) 誠信書房 ¥ 2,940 (税込)
    • 怪しい宗教の寄付や特に欲しいと思ってたわけじゃないのに買ってしまったなどの、心の隙をついてモノを買わせたり納得させたりする心理を解説している本です。人々が無意識の影響をどのように受けているのか。直接的に物語などに使える内容の本ではないですが、応用次第で大変参考になるものだと思います。
  • 思考の整理学
    • 外山 滋比古 (著) 筑摩書房 ¥ 546 (税込)
    • 頭の使い方の本です。頭は朝飯を食べる前に使うのが最も効率がいいとか、メモなどをどのように整理していくべきか、発想は頭の中で熟成されて出てくる…など、記憶や発想法、アイディアの整理法などについて書かれた良書です。
  • アイデアのつくり方
    • ジェームス W.ヤング (著) ティビーエス・ブリタニカ ¥ 816 (税込)
    • タイトル通りアイディアをどのように考え出せばいいのかについて書かれた本です。大変小さい本で一気に読めますが、発想法の本質を捉えた内容で非常にためになります。クリエイター必見の書です。どう考えても816円以上の価値があります。
  • 齋藤孝の企画塾―これでアイデアがドンドン浮かぶ!
    • 齋藤孝 (著) 筑摩書房 ¥ 1,260 (税込)
    • 企画の考え方の本です。いかに使える面白いアイディアを作り出すかについて書かれている本です。シンプルな方法論なので、これは使えると思いました。企画の本は他にもたくさん出版されてるので自分にあったものを探してみればいいと思います。

好きな歌手の歌詞集とか、好きな写真集などなど、「好きな…」何かが発想元として良いのではないでしょうか。ただし、小説や映画、マンガなど、自分が作ろうとしているものとジャンルが似ていたり、表現する要素が重なりすぎていると、そこから頭が離れにくくなるので気をつけたいところです。

 評論編

  • 動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会
    • 東 浩紀 (著) 講談社 ¥ 735 (税込)
    • マンガ、アニメ、ゲーム、ライトノベルなどのオタク系コンテンツにおける文化論。現在では様々なサブカルチャー論のベースになっていることも多い本です。コンテンツ制作において重視されてきた社会的規範が崩壊し、データベースを参照したコンテンツ制作および消費に変容したものがオタク系コンテンツの特徴だと説くものです。サブカル論を学びたい人はここから読み進めるのがいいかもです。
  • ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2
    • 東 浩紀 (著) 講談社 ¥ 840 (税込)
    • 上の「動物化〜」の続編のような本です。体裁としては独立した本なのでここから読んでも理解は可能です。こちらの本は主に文学をテーマにしています。ライトノベルをターゲットに自然文学とライトノベルの違いは何かについて論考したものです。
  • テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ
    • 伊藤 剛 (著) NTT出版 ¥ 2,520 (税込)
    • 僕はまだ未読なので詳しくは述べられませんが、手塚治虫亡きあと漫画がつまらなくなってしまったと言われるようになった原因を分析し、マンガ表現において今後どのような可能性があるのかを論考するものらしいです。
  • ライトノベル「超」入門
    • 新城 カズマ (著) ソフトバンククリエイティブ ¥ 788 (税込)
    • ライトノベル作家である著者がライトノベル読者の側から考えた「ライトノベル」とはどういうものか、普通の小説とどう違うのかを述べた本。従来から子供向け小説としてジュブナイルというジャンルがありましたが、それらとライトノベルがどう違うのかなどを論考する。これも現在未読です。

 雑学編

  • CG&映像しくみ事典―映像クリエイターのためのグラフィックバイブル 完全カラー図解
    • CGWORLD (著) ワークスコーポレーション ¥ 3,150 (税込)
    • 映像に関する様々知識を一冊にまとめた良書です。映像の歴史、ハードウェア、規格、演出術、CG…などなど扱ってる範囲はかなり広いです。映像関連業界に就職を考えている人には最適の本といえます。
  • IT達人の仕事術
    • IT media Biz.ID (編さん) ブックマン社 ¥ 1,400 (税込)
    • IT業界の有名人13名に仕事のやり方をインタビューしたものです。スケジュール管理、書類整理、アイディアのまとめ方、使用しているソフトや道具についてなど、大量の仕事をさばかなくてはならないデキル仕事人の仕事術を盗みましょう。
  • この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001
    • 小黒 祐一郎 (著) 飛鳥新社 ¥ 3,000 (税込)
    • アニメ制作関係者30人のインタビュー集。アニメ制作の側面がいろいろ見えてきてとても面白いです。
  • コンテンツの思想―マンガ・アニメ・ライトノベル
    • 東 浩紀 (著) 青土社 ¥ 1,260 (税込)
    • 東 浩紀が伊藤剛、神山健治、桜坂洋、新海誠、新城カズマ、夏目房之介、西島大介をゲストに迎え「表現におけるリアルとは何か」を問う対談本。