短編映像課題について
この授業の終了時に1本の映像作品を制作、最後に合評を行います。その課題内容について、前回お話しましたが、もう一度確認しておきます。
- 提出期日:12月18日(火)
- この期日までに制作し、CD-RもしくはDVD-Rに記録して提出すること
- 合評日は翌年1月9日(水)〜21日(月)までのどこかの日になりますが、その日までに修正して合評に持ってきてもらっても構いません。ただし、12月18日までにとりあえず作品の形に編集して提出はすること。
- 提出場所:映像実習3βの授業時か、森田・角田研究室(B棟2階)に持ってくること。人がいなければ、提出用の箱を用意しておくのでそこに入れておいてください。
課題内容
- 「合成」「テキストアニメーション」の二つの要素を取り入れた短編映像作品
- 合成について
- 授業内でおこなったAfterEffectsによる人形アニメーション(親子関係をつけて紙人形のように動かしたもの)や、3DCG、ブルースクリーン撮影したものをクロマキー合成したもの…など、合成技術を使ったものなら何でも構いません。AfterEffectsを使って合成した映像に仕上げてください。
- すべてのカットに合成技術をつかう必要はありません。もちろんすべて合成カットになっていても構いません。
- テキストアニメーションについて
- 今日の授業で扱いますが、文字や言葉をアニメーションさせたものを取り入れてください。
- オープニングのタイトルに使っても構いませんし、PVの歌詞字幕をアニメーションさせても構いません。作品の内容が「言葉」や「文字」と深い関係のあるテーマであれば全編テキストアニメーションで構成されているというのも面白いと思います。とにかく、どこかにテキストアニメーションが組み込まれているようにしてください。
- 作品の時間(尺)について
- 作品の時間は15秒以上であれば自由ということにします。ただし、無暗に長すぎる作品は今回は無しでお願いします。たとえば、30分かけて、文字が画面内を一周する作品とか道路の交通に合わせて文字が流れていて延々何十分も続くとか。そういうのは数分に収めてください。もし、完成作品がどうしても長くなるなら、数分に編集しなおした合評用作品も作ってください。
- 画面サイズについて
- 作品画面の大きさは640x480ということにします。ピクセルアスペクトは1.0(正方形ピクセル)です。
- ちなみに、DVビデオのサイズは720x480のピクセルアスペクト0.9ですので、640x480にリサイズする必要があります。写真データの場合は、正方形ピクセルなのでそれほど考える必要はないでしょう。AEのコンポジション設定が間違ってないか注意して作業してください。
- こちらに画面サイズについて書いていますので、参考にしてください。http://watersky.jp/memo/wiki.cgi?page=Memo#p7
- フレームレートについて
- フレームレートは30fps(秒間30コマ)で作ってください。
- DVビデオは29.97fpsです。29.97fpsから30fpsに修正してもほとんど問題ありませんので、それほど気にする必要はないと思います。
- 基本的に、面白ければ何でもOKのスタンスですが、課題内容だけは守ってください。僕はデザイナーとして皆さんを見てますから、守るべきものは守るということができない人には厳しくいきます。
作品の考え方の例
- 作品の考え方についていいアイデアが思いつかない人は、ストーリー制作のテキストを見てみてください。もしかしたら何か思いつくかもしれません。ただ、そちらの方に書いているのは主にストーリー性のあるアニメーション作品についてが主な内容になってますので、実験映像的なものを作ろうとしてる人には、ちょっと合わないかもしれません。面白いコンセプト、シチュエーションを見つけて作ってください。
- 今回、制作期間はそれほど長くありません。あまり凝った内容で作ろうとすると間に合わなくなる可能性もあります。その辺を頭にいれて企画していってください。
- アイデア出し用のデザインシートや絵コンテシートのデータをこちらからダウンロードできますので、自由に利用してください。→【Memo】
- 次の授業でどんな作品にしたいかなど、聞いていきますので、企画内容がわかるものを持ってきてください。もし、絵コンテなども書けたらもっと具体的に話ができると思います。
では、面白い作品を期待しております!
テキストアニメーション
Adobe After Effects 7.0 マスターブック P.227〜P.264 参照
- テキストレイヤーを作成する (P.228)
- テキストアニメーションの準備
- テキストレイヤーに文字を入力する (P.230)
- テキストの入力
- 文字の内容が変化するアニメーションを作成する (P.234)
- ソーステキストアニメーション
- テキストアニメーショングループを使ったアニメーションを作成する (P.238)
- テキストアニメーショングループ
- 小刻みに動くアニメーションを設定する (P.244)
- ウィグリーセレクタ
- テキストアニメーションをインスタントに作成する (P.246)
- プリセットテキストアニメーション
- パステキストエフェクトを使ったアニメーションを作成する (P.250)
- パステキストアニメーション
- 任意の形状のパスに沿ってテキストをアニメーションさせる (P.256)
- カスタムパスを使ったアニメーション
- テキストレイヤーをパスに沿ってアニメーションさせる (P.260)
- テキストレイヤーにパスを使用