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映像実習3β-第4回-2007

実写映像の合成

 クロマキー合成とは

ブルースクリーンの前で役者や商品などのモチーフを撮影して、背景の青色部分を透明化することで、背景を他の映像に差し替える合成技術をクロマキー合成といいます。【Wikipedia:クロマキー

クロマキーというのは、キーイング(Keying)の一種のことです。
キーイングというのは、色・明暗などの成分から、画像や映像の一部分を抜き出すことです。

クロマキーは特定の色味だけを取り除く技術で、青色以外でも使えるのですが、人間の肌色が青色から色相的に離れているために使用されることが多いのです。応用例としては、全身を覆う青い服などを着て撮影すれば、透明人間のような表現も可能になります。逆にモチーフの中に青色が含まれていて、その部分が消えて欲しくないときは、違う色の背景で撮影する必要が生じるかもしれません。

ルミナンスキーというキーイングもあります。こちらは、明度情報を元に合成する技術です。黒い部分を取り除いたり、明るい部分を取り除いたりできます。

 ブルーバック撮影

成安造形大学にはブルーバック撮影ができるスタジオがありますが、今回この授業では簡単な小さいブルーバックセットを作って、その上でコマ撮り撮影しようと思います。

ブルーバック撮影で注意するポイント

  • ブルーバックスクリーンは反射しない素材を使う。
    • プラスチックなどの光沢のある素材はブルーバックスクリーンの素材には向いていない。反射しない、均質な色に見える素材が適している。
  • ブルーバックスクリーンには、均一に光が当たるようにする。
    • できれば、背景専用の照明を当てるのが望ましい。
  • 影の落ち方に注意する。
    • 床に地面が落ちるのは自然なことだが、背景に影が落ちるのは不自然。
  • カラーバランスやホワイトバランスに注意する
    • カメラの自動露出などが働いていると、コマ毎に色が変わってしまい、クロマキーがうまく機能しない可能性があるので、固定した方がいいかもしれない。
  • 被写体への写りこみに注意する。
    • 青色の反射光が被写体に写りこんでしまうことが予想されるので、回避策が取れれば良好なクロマキー素材が得られる。

 撮影した映像をPCにキャプチャする

キャプチャ

プレミアなどを使って、映像をPCに取り込む。
その際に、どのファイルに何が映っているのか把握できるようにファイル名の付け方を工夫すること。そして、ファイル名には日本語は使わず、半角英数字でつけるようにすると変なトラブルがおこらないです。

素材の選定

キャプチャした素材から、使用する部分を選び出していきます。少し長めに切り出しておく方がよいです。

AEで合成

AEのフィルター「カラーキー」でクロマキー処理を行います。
「Adobe Afetr Effects 7.0 マスターブック」p.168-p.171 参照