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CG実習2-第1回-2008

CG実習2 第1回 オリエンテーション [2008年度]

 GmailとGoogleグループ

3月にあったガイダンスでもお話しましたが、今年度から、Gmailを使っていくことにします。

そのためには、'''Googleアカウントが必要です。Googleアカウントを持っていれば、Gmailでメールを使うことができますし、Googleドキュメント'''で文書や表計算なども使えます。他にも様々なサービスがあり、それらを利用できるようになります。料金は無料です。


GoogleアカウントとGmailのメールアドレスが取得できたら、Googleグループを使って、メーリングリストを作成します。

Googleグループは、メンバー間でメールや文書を共有することができるサービスです。誰でもグループ作成できます。グループ制作するときや、イベントの企画、クラブ活動などの連絡網などに使うのに最適だと思います。ぜひ活用してみてください。


 この講義の目標と課題、成績評価について

目標

この講義は、前期14回で、3ds Maxを一通り使えるようになり、短編のムービーを作成するところまでを学習していきます。

昨年、LWを使っているので、3DCGがどのようなものかは理解していただけてると思いますが、また新しいソフトウェアを覚えることになるので、ちょっと混乱するかもしれません。ただ、扱いやすい作りになってますので、思ったよりマスターするのも早いと思います。人によっては、こちらの方が直観的で操作しやすいと感じてもらえるでしょう。

講義スケジュールの6割ほどで操作方法をマスターし、残り4割ほどで作品制作をしていただきます。一応操作方法は教えますが制作すべてを教えるのは不可能ですので、作品制作をしていると悩んでしまうところや、どうすればいいのかわからないといった場面に必ず出くわします。ですが、それがおいしいポイントです! 悩んだところや、あれこれ実験を繰り返したところは忘れないし、うまくすると誰もが思いつかなかった優れた方法を編み出すきっかけになったりするからです。わからなかったら、聞いたり、調べたりして、脳ミソに情報を刻み込んでいってください。

評価について

評価は出席点と授業内の課題作品点と短編映像作品(合評)点の合計で計算します。

出席点は出席することで得られる点数です。

授業内の課題作品点とは、毎回の講義に出される課題データなどを提出することで得られる点数です。

短編の映像作品を提出してもらい、合評会で複数の教員で評価します。
時間は自由ですが、時間が短いのならばそれなりの内容が伴っていなければ、評価は低いでしょう。
実写映像との合成や手描きの動画と組み合わせたりするのもOKです。
CGならではの面白いアイデアを期待しています。
内容は自由ですので、作品のネタは今から探しておいてください。ストーリー作成や演出等の話も講義内でしていきます。

点数の配分は、
出席点:毎回の課題:短編作品合評=3:3:4
くらいの比率で考えています。

 3ds Max 2008

去年まで「LightWave 3D」がCG制作のメインソフトウェアでしたが、今年度からは「3ds Max」を使っていきます。

3ds Maxは、CM・映画関連のプロダクションや、ゲーム制作分野で採用されていることの多いソフトウェアです。個人的には、最も馴染み深いソフトのひとつです。様々な企業が使用していますが、中でも白組が有名で、映画・CM・ゲームなどのCG映像制作に3ds Maxを使ったものが多くあります。

プラグインが豊富

3ds Maxの特徴のひとつに、プラグインが豊富だということが挙げられると思います。
初期の頃から、フリーウェアのプラグインやMAXスクリプトをネット上で配布しているユーザーが世界中に多数存在しており、それらを使わせてもらうことで、かなり面白いこともできるようになったりします。

ただし、コンスタBのマシンへのプラグインのインストールは、僕に連絡してから行うようにしてください。プラグインの中には、3ds Max本体のプログラムに影響が出るものもあります。学生全員が好き勝手にインストールしてしまうと、動作がおかしくなる可能性があります。

メンテナンス時には、初期状態にリセットされます。インストールされていたプラグイン等も無くなってしまいますのでご注意ください。

  • HALLUCINO(ハルシノ)
    • http://maxuser.com/
    • 3ds MaxユーザーさとうまさゆきさんのWEBサイトです。3ds Maxの様々な情報を初期の頃から提供されていて、日本の3ds Maxユーザーにとっては、とても貴重な情報源になっています。公開されているプラグインやMAXスクリプトで有用なものはほとんどこのサイトで見つけることができます。

 参考書について

3ds Max教科書 基礎編 改訂版
出版社:ボーンデジタル
価格:¥ 7,140 (税込)

この本を使っていきます。値段は安くないですし、何より重い…(肩が抜けそうになる)。しかし、3DCGアニメーションを制作するにあたって、知っておくべき事柄にしっかり触れられています。3ds Maxのヘルプ機能を活用したり、マニュアルを読んだりするのでも、もちろんOKなのですが、いつでも手にとって確認できる本の存在はとても重要です。学生全員にマニュアルを配布できませんので、この本とヘルプを活用していってください。あと、MAXユーザーの方々が作られているホームページの記事などを参考にしていってもいいでしょう。

この本は授業には忘れずに持ってきてください。家で作業しないなら、ロッカーにでも置いておいてください。

 3ds Maxに慣れる

昨年まで使っていたLightWave 3D(以降「LW」と表記)との違いを見ていった方がわかりやすいと思いますので、比較しながら解説していきます。

LWでの3DCGアニメーション制作手順は、

  1. モデラー」で立体物をモデリングし、オブジェクトデータ(.lwo)を作成し保存
  2. レイアウト」で、lowデータを読み込む
  3. アニメーションデータ作成
  4. ライティング
  5. レンダリング

という流れです。特徴的なのは、「モデラー」と「レイアウト」という二つのソフトウェアで作業するという点です。機能を二つに分けることによって、メモリに格納するデータ量を抑えることができ、比較的メモリの少ないマシンでも作業可能です。(理論的には…)

3ds Maxでは、ひとつのソフトウェアで全ての作業を行いますので、二つのソフトウェアを切り替えたりする手間はありません。アニメーション作業をしながらモデリングすることも可能ですし、ポリゴンのポイントの移動をアニメーションさせることもできます。

3ds Maxの大きな特徴は、オブジェクト(3Dモデル)に「モディファイヤ」を追加していくことで変形させたり動きを与えたりしていくことにあると思います。かなり直観的にマスターできると思いますので、実際に操作しながらみていきます。

簡単なモデルをモデリングし、アニメーション付けをし、動画ファイルを作ってみます。