CG・アニメーション実習7 第1回 オリエンテーション
卒業制作に向けての企画制作
卒業制作とは何か
卒業制作は、学部最後の「研究・創作・発表」です。
研究(模索)→創作→発表
約8ヶ月間のスケジュールでこれらを行ってもらいます。
大雑把なスケジュールの一例は以下のような感じです。
- 4月 企画発想、調査
- 5月 調査
- 6月 考察、試作、スケッチ
- 7月 企画、絵コンテ完成
- 8月 制作準備(資料収集、環境整備、イメージボード)
- 9月 制作(モデリング)
- 10月 制作(モデリング)
- 11月 制作(シーン設定、アニメ)
- 12月 制作(レンダリング、編集)、完成
- 1月 展覧会準備、発表
卒業制作テーマづくりについて
ダメな例
- 絵がうまくなりたいので、絵を描きます。
- アニメーターになりたいので、アニメを作ります。
- CGクリエイターになりたいので、CGアニメを作ります。
- 震災で何かの役に立ちたいので、震災に関する作品を作ります。
※具体的に何をするのか漠然としている。また、他者から見て、どうでもいいように見える。
良い例
- 透視図法的に正しい絵がそうでない絵に比べて見ていて気持ち良いのは、何故なのかについて考え、その答えを生かした作品を作る。
- 音と映像が同期すると心地良く感じる。では、同期がズレるとどうなるか。音と映像のズレ具合が変化していくとどう感じるか。
- 「やさしい」という感情はどのような状況で生まれるか。「やさしい」と「やさしくない」の境界線を探り、人の思考の利己性をアニメで表現する。
- 表情だけでどれだけ映画が作れるか。全編顔のドアップ映像のみで映画を作る。
※実験性、どうなんだろうという好奇心。そういう探求する行為が芯になっている。
頭で問いについて考え、手を動かし実験、実践する。そして、その結果を発表する。
研究報告書(レポート)+成果物(作品)がセットになる。
この授業で何をやるか
- 研究テーマを設定する
- 企画書にまとめる
- 発表する(合評)
研究テーマ
設定するのは「目標」ではなく「問い」
- 「◯◯は◯◯か?」
- 「なぜ〜〜か?」
- 「どのようにして〜〜?」
- 「なにが〜〜か?」
- 「どちらが〜〜か?」
- 疑問に思うこと、ハッとしたこと、
- 比較すると効果的なものを見つける。
- 面白そう!と思えるもの、わくわくするものを見つける。
スケジュール確認
- CG・アニメーション実習7カレンダー(前期分)
- cg-anime7_Calendar.pdf(1048)
- 卒業制作年間カレンダー