H.264エンコードメモ
MP4、H.264エンコードで、たくさん動画を変換せねばならない。
そして、やるなら高画質、高音質でエラーのない動画ファイルにしたい。
というわけで、この何週間かエンコードでトライアンドエラーな日々でした。
おかげさまで、なんとか狙い通りの設定で作れるようになりました。
メモ代わりに、情報をまとめておきます。
使用ソフト
AviUtl
http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/
動画にいろいろなフィルターをかけたり、簡易的な編集のできるフリーウェアです。
Premiereみたいにカット編集をするためのソフトというよりは、動画ファイルに対して様々な処理を加えるものだといっていいでしょう。インターレースをいじったり、映像信号のカラー変換を行ったり、圧縮形式を変えたりというところが本分でしょうか。様々な人がこのソフトを研究して利用しており、それらの人たちが開発したプラグインを導入することで、非常に有能なソフトウェアとなります。今回は、これで元動画ファイルを読み込み、インターレース解除や色変換などの処理を加えて、MP4(H.264)ファイルへエンコードしました。インターレース解除はかなり美しく処理してくれます。Premiereでインターレース解除すると、縞模様が残ってしまうのですが、AviUtlのプラグインを駆使して処理すると、まるでプログレッシブ映像のようになります。素晴らしい! あと、DVコーデックで使われる色空間をPC用に変換する処理も綺麗にやってくれます。DVカメラで撮影、キャプチャしたものをPCで見るものに変換するときは、この辺の処理の優劣で画質面が激変しますね。
AviUtlプラグイン配布サイト
http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/
↑本家サイトでもプラグインがあります。
http://cwaweb.bai.ne.jp/~icchan/icz.htm
↑ここで様々なプラグインの解説をされてるので、参考にするといいです。
http://latch-up.hp.infoseek.co.jp/index.html
http://homepage2.nifty.com/GNB/
他にもいろいろあります。
・(個人的に)特に重要なプラグイン
Lanczos 3-lobed 拡大縮小
MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In
拡張 x264 出力(GUI)
Nero Digital Audio
インターレース解除2
YC伸張フィルタ
Wavelet3DNR2
アンシャープマスク
ビデオフェード
黒べた追加フィルタ
オーディオフェード
…など。他お好みで。
Switch
http://www.nch.com.au/switch/
音声ファイルを様々な形式に変換してくれるフリーウェア。MP4で使用されるAACファイルにも変換可能です。オプションで変換時にノーマライズしてくれたりもします。
Yamb(MP4Boxフロントエンドソフト)
http://yamb.unite-video.com/
インストーラ形式のものを使えば、一緒にMP4Boxもインストールしてくれます。
MP4BoxはMP4ファイルの様々な処理を行うソフトで、映像と音声を分離したり、くっ付けたりできます。これを使うことで、音声だけ波形編集ソフトなどで細かい調整したあとに改めて映像と合成することができるわけです。エンコードしたときに音がおかしくなっていたり、ずれていたり、音圧を上げたかったりしたいという願いをかなえてくれるわけです。
SoundEngine Free
http://www.cycleof5th.com/products/soundengine/
音声ファイルの波形編集ソフト。高機能でいろいろな処理ができます。音の大きさにバラつきがあって聞きにくかったりするのを調整したり、フェードインやフェードアウトさせたり、ノイズ除去したり…いろいろできます。PCで閲覧する向きには、PCスピーカーを想定すると、圧縮して、ノーマライズなどした方が視聴しやすいと思います。副産物として迫力も出るしね。
DV Codec Iris
http://www.ops.dti.ne.jp/~vsync/software/dviris/dviris.html
フリーで配布されてるDVコーデックです。Microsoft DVでもいいのですが、こいつを使った方がより美しいです。(と、思う)
難しいのはH.264の設定です。それぞれのパラメータが何を意味しているのか熟知するのは、結構な時間を要するでしょう。そこで、パラメータ設定は
http://nicowiki.com/aviutl_h264.html#c702bd6f
ここの設定数値を参考にするのがいいかと思います。パラメータ数値だけじゃなく、エンコードに関してもかなり丁寧に解説されてるので、一度全文読むのがベターかと。