卒業制作(CG・アニメーション) 4年生 [2009年度]
映像メディアを多角的に研究し、制作活動を試みた4年間の集大成として、卒業制作作品を完成、発表していきます。授業は個人指導形式で作品のテーマやコンセプト、表現方法の検討などを行います。また中間審査や最終作品のプレゼンテーションなども行う予定です。
各自のスケジュールを管理し、制作を進行してください。
展覧会正式名称
第14回成安造形大学卒業制作展
会場
京都市美術館
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/index.html
- CGクラスの展示場所は、京都市美術館 別館1F 第1展示室の予定です。
- 別館は、京都市美術館本館と離れた場所にあります。
- CG・ゲーム、ビデオ・放送、ハイパーと共同で1Fフロア全部を割り振ります。
- インスタレーション等の展示で固有のスペースが必要な学生は自分で会場を下見して使えそうな場所を調査しておくこと。
- 別館は、無料で入場できるような展示をしていることが多いです。事前に確認して行けばタダで見学できます。
第12回卒展会場風景写真
下記ページに写真を置いておきます。参考にしてください。
12th seian sotsuten
スケジュール
今年度のものはまだ未定です。前年度のスケジュールの様子はこちら。
スケジュール補足
- 木曜日4〜6時限と金曜日4〜6時限が卒業制作の講義に割り当てられています。木曜日をメインの講義日とし、金曜日はフリーにしておきます。金曜日は、個人面談日以外でも相談等があれば森田・角田研究室に来て下さい。就職等の話でもOKです。
- これらの他、CG・アニメーション、映像・放送、メディア造形の卒展合同会議を2〜3回行います。これは全員出席です。作品の配置や上映の仕方、展覧会当日の会場スタッフのシフト表作成などを行います。
- また、卒業制作展図録に掲載する画像などを提出しなければなりません。インスタ作品は会場で撮影するのがいいでしょう。映像作品、WEB作品、ゲーム作品などは、数コマの画像を並べたりしてもいいですし、DVDパッケージやポスターのような作品内のイメージ画像を作成するのでもいいと思います。卒展委員から連絡があると思いますので、期日を守ってデータ提出してください。詳細は未定ですが、去年の様式を記載しておきます。
- 作品タイトル
- 画像データ
- 作品形式(例:3DCGアニメーション、ビデオインスタレーション、ゲーム)
- 作品サイズ、作品時間
- 制作素材(例:アクリル絵具、キャンバス)
PDFカレンダー
sotsusei_Schedule_ver02.pdf(1237)
展覧会役割分担
去年の卒展で必要になった役割です。今年度は皆さんでどのような展覧会にするか決めて、役割設定してください。
- 卒業制作展実行委員 2名
- 委員会に出席し、連絡事項などを報告。
- DVD編集(映像上映組)
- モニター上映用、スクリーン上映用を用意
- 上映プログラムパネル制作(映像上映組)
- 上映ブース前に掲示
- 上映作品紹介ディスプレイ(映像上映組)
- 上映ブース前に液晶モニター設置。リアルタイムにブース内でどの作品が上映中かがわかる。
作品制作の過程で陥りがちな罠
制作スケジュールを考えていない
実質的には、9月半ば頃から数えて、映像作品組は3ヶ月間ほど、インスタ・ゲーム系など個別展示組は4ヶ月間ほどの制作期間になっています。搬入ギリギリまで制作できるわけではありません。
なんとなく忙しく毎日を送っているだけでは、いつまで経っても作品制作は終わりません。なぜなら、アート作品に明快な終了ポイントというのは存在しないからです。こだわりが強ければ無限に作業し続けることになります。
どの日までに何を終わらせなければならないのか、冷静に計画を立ててください。もし、計画にズレが生じた場合、その穴埋めのために何を犠牲にしなければならないのか考えてください。
カレンダーを眺めて、今日は何日か、今やっている作業は何日使えるのか、常に確認してください。
目標を見失っている
何のために作品をつくるのでしょうか。時々は思い返してください。闇雲にやっているとただつくっただけになってしまうかもしれません。
作品の売りになるポイントはどこか考えていない
つくっている作品は何をアピールするものなんでしょうか。もしくは、どこが面白いのでしょうか。
他人に見て欲しいのはどこなんでしょうか。
作品が完成して、他人が見たとき、その人の表情がイメージできますか?
作業工程に面白い部分がない
作っていて時間が忘れるくらい没頭できる好きな作業が、制作工程に入っていますか?
苦手なもの、好きじゃないものばかりだと、制作が楽しくないし、ただの苦行になってしまいます。そういうのは、他人が見ても大して面白くないものになってしまう可能性が高いです。
好きなことをやってください。もしくは作業を好きになる工夫や努力をしてください。
一人でもんもんと悩んでいる
いいアイデアが浮かばないときに、一人で悩んでいてもなかなか突破口が見出せないことがよくあります。そうやって悩むのも製作過程では重要だと思いますが、他人に相談すると、思っても見なかった側面からの意見を得られて新しいアイデアが浮かぶことがよくあります。教員(泊、森、森田、角田、真下、神里など)に相談するのは、もちろんどんどんして欲しいですが、友達や親など分野外の人の意見を聞くのもいい手でしょう。意見をもらったり、与えたりして進めていってください。
卒業制作展は個展ではなくグループ展です
言わずともわかりきったことですが、卒業制作展は一人で展覧会をやっている個展ではありません。4年生全員が大学にいた年月に育てた知識と技術と創造性を発表する場です。グループ展なので、自分一人で責任を負う必要は無い代わりに、他人が迷惑するような独善的な行動を取られては困ります。全員がハッピーになれるように努力と工夫と協力をしてください。それは、ある程度は自分の大事なものが犠牲になることもあるということです。